横浜市に大型図書館ができるってホント?

こんにちは。柏原すぐる(横浜市会議員・鶴見区選出)です。

ただいま横浜市会では、第四回定例会が開会中で、常任委員会でも審議が行われています。

今後の市立図書館再整備の方向性を示す資料の抜粋

その中で、こども青少年・教育委員会での報告事項で、「今後の市立図書館再整備の方向性」が示されましたので、今回はそれについてご報告します。

どんな報告内容?

詳しくお知りになりたい方はこちらの報告資料をご覧ください。

常任委員会での議論どうだったの?

常任委員会での説明の様子は、各委員の質問の状況は下記動画で確認いただけます。

「横浜市政観察の森ちゃんねる」さんから引用させていただきます。

なお、横浜市会HPでの公開は遅く、後日こちらのページで録画が公開されます。

https://gikaichukei.city.yokohama.lg.jp/g07_Video2_Search.asp?Sflg=2&TITL=%82%B1%82%C7%82%E0%90%C2%8F%AD%94N%81E%8B%B3%88%E7

新情報は?

一番の新情報は、新たな大型図書館の整備方針が明らかになったことだと思います。

〇「教育都市横浜」の“知の拠点”

〇中央図書館が担っている物流機能を強化する新たな大型拠点

〇規模は10,000~20,000㎡

工事費だけでも10,000㎡のケースで坪単価200万円で65億円ですので、100億円~200億円ほどの事業規模かと思います。

ざっくりまとめると?【さっと読む方向け】

報告資料をざっくり纏めると以下の通りです。

令和6年3月に策定した「横浜市図書館ビジョン」の具体化に向け、令和6年第3回市会定例会で報告した「市立図書館の現状と課題」を踏まえ、「今後の市立図書館再整備の方向性」を以下のとおり整理した。


1. 位置づけ

  • 当面10年程度を見据え、市立図書館全体の再整備等を進める基本的な考え方を提示。

2. 市立図書館が抱える主な課題

①施設環境

  • 他都市の新しい図書館と比較して狭く、閲覧席が不足。
  • 老朽化が進み、インクルーシブ対応やデジタル対応が不十分。

②サービス向上を担う新機能導入

  • 床面積を最大限活用しているため、新機能(賑わいや体験型サービス)の導入が困難。

③蔵書

  • 市民一人当たりの蔵書量が政令指定都市の中で最下位。
  • 中央図書館の書庫収容量がひっ迫。

④図書サービスへのアクセス性

  • 図書館や取次拠点の設置密度が低く、身近に感じにくい。
  • 各館の機能に応じたアクセス性の確保が課題。

⑤物流拠点機能の整備

  • 各館の物流スペースが狭く、図書の輸送量が増加(令和4年度は平成25年比で21%増)。

3. 対応の方向性

(1)ねらい

  • 図書館全体の枠組みを再構築し、デジタル技術を活かしてサービスを充実、アクセス性を向上。

(2)取組


柱1:市立図書館の再整備・機能拡張

  • 《従来》 中央図書館+17地域館による一律のサービス提供。
  • 《今後》
    • 中央図書館と地域館で役割を分担(交通アクセスやバランスを考慮)。
    • 1区1館を基本とし、新たな大型図書館を整備。
①中央図書館
  • 市立図書館全体の司令塔としてコレクションやレファレンスを充実。
  • 居心地の良い環境を整備。
②地域館
  • 老朽化対策を時間軸を考慮して実施。
  • 居心地向上を目指した短期的リノベーション。
  • 交通アクセスやバランスを考慮し、一部の地域館を中規模化。(直近では、鶴見図書館が5000㎡規模の地域感として整備されることにあんる。)
③新たな大型図書館
  • 多様なメディア対応、知の創造・発信機能を整備。
  • 中央図書館の物流機能を強化する物流拠点としての役割を担う。
  • 令和7年度に立地場所や規模を検討予定。

柱2:図書サービスへのアクセス性向上

  • 取次拠点の増設
    • 従来は交通結節点や商業施設が中心。
    • 今後は地区センター等、市民に身近な公共施設と連携。
  • 物流拠点の整備
    • 新たな大型図書館内に大規模な物流拠点を設置。

柱3:デジタル技術の積極導入

  • デジタル技術を活用した多様な体験提供
    • 電子書籍の拡充。
    • AIによるおすすめ絵本紹介。
    • 五感に訴求する展示やデジタル機器活用。
  • 管理運営の効率化
    • ICタグによる蔵書管理。
    • 自動貸出・返却の導入。
    • 案内業務へのロボット活用検討。

大規模図書館はいつ、どこにできるの?

常任委員会での答弁によると、時期も場所も未定とのことです。

ただし、横浜市唯一の大規模図書館であり、市内各地への物流拠点という特性を踏まえれば、来場者にとっての公共交通機関でのアクセスの良さや物流拠点としてのアクセスの良さは必須ですので、場所は限られそうです。

柱3のデジタル技術の積極導入に関しては、アジャイル方式(※)で進めるとのコメントもあり、元デジタル統括部長の下田教育長らしさも出てきていると感じます。期待したいと思います。

※アジャイル方式…状況の変化により素早く対応するため、計画、設計、実装、テストの4つのフェーズを反復的に繰り返しながら開発を進める手法

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


最後までご覧いただきありがとうございました。

日本維新の会横浜市会議員団・無所属の会

柏原すぐる

LINE公式アカウントで情報発信やご意見・問い合わせの受付を行っています。

ぜひお友達に追加してみてください。


友だち追加

Instagram

X(旧Twitter)

へのフォローもよろしくお願いします。

日頃は、桜木町駅すぐそばにある横浜市役所6階にある議員室にいます。アクセスはこちら

気軽にコンタクトくださいませ。

柏原すぐる公式ホームページ

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Captcha loading...