【横浜市長選挙2026】「無所属」なら政党と無関係?7人の党派・推薦・支援を比較表で解説
こんにちは。柏原すぐる(横浜市会議員・鶴見区選出)です。

昨年の横浜市長選挙で、「候補者全員が“無所属”というのは本当か?」という記事を書きました。選挙の候補者一覧にある「無所属」と、実際の政党との関係は、同じ意味ではないことをご紹介したものです。
2026年10月18日投開票の市長選挙では、どうなっているのでしょうか。今回は7人のうち6人が無所属、1人が日本共産党です。「全員が無所属」ではありません。そして、無所属の候補者の中にも、政党から推薦・支援を受けている方がいます。
この記事では、届出上の党派と、政党・政治団体の推薦や支援を分けて整理します。候補者を選ぶ際の参考にしていただければと思います。
筆者の立場:私は日本維新の会に所属し、原沢あつみさんを応援しています。その立場を明らかにしたうえで、確認できた事実と、私の考えを区別して解説します。
確認日:2026年10月7日。氏名・党派・掲載順は横浜市選挙管理委員会の候補者一覧に基づきます。
「無所属」と「推薦」は、別の情報です
まず、混同しやすい言葉を整理します。「どの党派として立候補しているか」と「誰が応援しているか」は、分けて見る必要があります。
| 言葉 | 何を表す? | 読み方のポイント |
|---|---|---|
| 無所属 | 今回の選挙での届出上の党派 | 政党の公認候補として出ていないということ。政党から推薦や支援を受けることはあります |
| 公認 | 政党が自党の候補者として立てること | 今回のあさか由香候補は、日本共産党公認です |
| 推薦 | 政党・政治団体が候補者を推薦すること | 推薦されても、届出上は無所属のまま立候補できます |
| 支持・支援 | 候補者を応援する方針や活動 | 正式な支持決定、組織的な支援、個人としての応援は分けて確認します |
| 所属歴・経歴 | 以前の政党所属や政治活動 | 過去の所属だけで、今回の公認・推薦があるとは判断できません |
「無所属」と「無党派層」も別の言葉です。無所属は候補者の届出上の党派、無党派層は通常、特定の支持政党を持たない有権者を指します。
候補者7人の党派と、今回の推薦・支援
以下は届出順です。候補者名から公式サイトへ移動できます。政党の全国組織による決定と、県組織・市議団による決定を、できるだけ区別して記載しました。
| 届出順 | 候補者 | 届出上の党派 | 今回の推薦・支持・支援 |
|---|---|---|---|
| 1 | 藤川さちこ | 無所属 | 今回確認した資料では、政党による正式な推薦・支持の記載を確認できず |
| 2 | 山中竹春 | 無所属 | 今回確認した資料では、政党による正式な推薦・支持の記載を確認できず |
| 3 | 中谷一馬 | 無所属 | 立憲民主党神奈川県連が支援 |
| 4 | 原沢あつみ | 無所属 | 自民党・日本維新の会・国民民主党の県組織が推薦。公明党横浜市議団が支持 |
| 5 | 福山あつし | 無所属 | 参政党が推薦。「再生の道」も推薦候補予定者として決定・公表 |
| 6 | 山本理顕 | 無所属 | 今回確認した資料では、政党による正式な推薦・支持の記載を確認できず |
| 7 | あさか由香 | 日本共産党 | 日本共産党公認 |
党派の出典:横浜市選挙管理委員会・候補者情報。推薦・支援の出典:タウンニュース(10月5日)、維新の協定・推薦公表、再生の道の公表。正式な推薦等の記載が確認できなかった候補者も、個々の議員・党員の応援や市民団体の支援がないという意味ではありません。
例えば原沢候補は、複数の政党の地方組織から推薦・支持を受けていますが、届出上は「無所属」です。福山候補も参政党の推薦がありますが、届出上は無所属。一方、あさか候補は日本共産党公認で、届出党派にも日本共産党と記載されています。
昨年との違いは、党派の表示だけではありません
| 比較する点 | 2025年の市長選挙 | 2026年の市長選挙 |
|---|---|---|
| 届出上の党派 | 6人全員が無所属 | 6人が無所属、1人が日本共産党 |
| 山中候補を巡る支援 | 自民・公明・立憲などの支援を受けていた | 前回の支援構図がそのまま続いているわけではありません |
| 主な政党の支援先 | 山中候補への支援がまとまる構図 | 自民・維新・国民の県組織と公明党市議団は原沢候補へ。立憲県連は中谷候補を支援 |
昨年の記事に書いた支援関係を、そのまま今年の候補者に当てはめることはできません。同じ「無所属」という表示でも、選挙ごとの支援体制は変わります。過去の所属や支援と、今回の正式な決定を分けて見ることが大切です。
2025年の候補者情報は横浜市の前回選挙資料、支援構図の変化は読売新聞の10月4日報道(ライブドアニュース掲載)などを参照しています。
無所属だから中立、推薦があるから言いなり、とは判断できません
ここからは私の考えです。「無所属」という表示だけで、政党の影響がない、市民に近い、中立である、とまでは判断できません。同じように、政党の推薦を受けているという事実だけで、その政党の言いなりになると決めつけることもできないと思います。
政党は政策を実現するために人が集まる組織でもあります。政策の方向性を確認し、協定を結んで候補者を応援することには、市民に対して責任を明らかにする意味もあります。
一方、推薦がある場合は、どの政策で合意しているのか、候補者自身は何を約束しているのかを確認したいところです。神奈川維新の会と原沢候補の協定についても、公表資料から内容をご覧いただけます。
当選後の議会との関係も、選挙中の推薦とは別です
市長が掲げた政策を進めるには、予算や条例などを議会で審議・議決する必要があります。市長選挙で推薦したからといって、その後の提案すべてに賛成することが決まるわけではありません。反対に、別の候補者を応援した議員でも、良い政策には賛成することがあります。
私たち議員にも、支援した候補者が当選した場合を含め、市政を点検する責任があります。市長と議会が政策実現に向けて協力しながら、権限の使い方や税金の使途をチェックできるか。この点も大切だと考えています。
肩書きの先にある、政策と説明を見て選ぶ
投票先を考える際には、党派や推薦の有無に加え、暮らしをどう変えるのか、その財源と実施時期はどうなっているのか、異なる意見にどう向き合うのかを、候補者自身の言葉で確かめていただきたいと思います。
「無所属」という一言では見えない関係を知ることは、候補者の説明や政策を、より具体的に読み解く手がかりになります。この表が、皆さんが自分の判断で選ぶための一助になれば幸いです。
政策も比較したい方は、7人の選挙公報から読み解く政策比較と、ネット討論会の解説をご覧ください。選挙公報の原文は横浜市公式サイトで確認できます。
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最後までご覧いただきありがとうございました。
日本維新の会横浜市会議員団
柏原すぐる

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