【都市整備局予算審査】区プラン、地域交通、連節バス、みどり空間創出について質しました

こんにちは。柏原すぐる(横浜市会議員・鶴見区選出)です。

3月6日の予算第一特別委員会・都市整備局審査で、私は大きく4つのテーマについて質問しました。

今回は、単に「何を聞いたか」だけでなく、市がどう答えたのかが分かるよう、答弁内容を少し丁寧に整理します。質問原稿ではなく、実際の答弁内容ベースでまとめています。 都市整備局_R8予算審査_柏原メモ_20250306_12時


1.都市計画マスタープラン「区プラン」

18区を2グループに分け、順次策定へ

まず、都市計画マスタープランのうち、各区の将来像を示す「区プラン」について確認しました。

市の答弁では、今回の「区別計画」は18区を二つのグループに分けて策定する考えが示されました。
前半の区は令和8年度から素案の検討に入り、令和9年度に素案公表と意見募集、令和10年度に都市計画審議会を経て策定する予定です。後半の区は令和9年度から検討に入り、令和11年度の策定を目指すとしています。 柏原委員(維新会)実際答弁(予特局別)_都市整備局_20260…

つまり、次期区プランは一斉改定ではなく、段階的に進められることになります。

行政資料ではなく、地域の未来を共有する計画に

さらに私は、区プランは単なる行政計画で終わらせず、区民や事業者が「この街は10年後、20年後にどうなっていくのか」をイメージできるものにすべきだと提起しました。これは質問原稿でも重視した点です。

これに対し局長は、区別計画の策定にあたっては、

  • 商店街など長く親しまれてきた街並み
  • 公共施設
  • 川などの自然環境

といった地域資源に着目し、その価値を高めるまちづくりの将来像を描いていきたいと答弁しました。さらに、地域の皆さんがなじみやすいテーマを中心に構成し、区民や事業者が手に取りやすく、まちづくりに関心を持てるプランにしていくとの考えも示されました。 柏原委員(維新会)実際答弁(予特局別)_都市整備局_20260…

区プランは、専門的な行政文書ではなく、地域の人が自分ごととして読める形に近づけていく必要があります。今回の答弁は、その方向性を一定程度示したものだと受け止めています。


2.鶴見区の地域交通

岸谷地区では、買い物・通院ニーズを踏まえ実証運行へ

次に、鶴見区内の地域交通、とくに岸谷地区の取組について確認しました。質問原稿でも、地域にとって分かりやすい見通しを示しながら進めてほしいと求めています。 都市整備局_R8予算審査_柏原メモ_20250306_12時

市の答弁では、まずアンケート調査の結果として、外出先は鶴見駅周辺が多く、目的としては買い物や通院のニーズが見られたと説明がありました。こうした結果を踏まえて、地域の皆さんとともに運行ルート等の検討を進めているとのことです。 柏原委員(維新会)実際答弁(予特局別)_都市整備局_20260…

今後については、

  • 具体的な運行計画の作成
  • それを踏まえた運行事業者の選定
  • 車両の調達
  • 法令上必要な手続

を進め、令和8年度の実証運行開始を目指すというスケジュール感が示されました。 柏原委員(維新会)実際答弁(予特局別)_都市整備局_20260…

地域交通は、期待感が高い一方で、「いつ、どこまで具体化するのか」が見えにくくなりがちです。今回の答弁で、一定の工程が明らかになったことには意味があります。

のるーとTSURUMIは利用促進が課題

平均利用は1日20人前後、収支率は約22%

続いて、実証運行中の「のるーとTSURUMI」について確認しました。質問では、利用状況と収支の現状をどう見ているのか、また継続に向けてどのように取り組むのかを質しました。質問原稿でも、持続可能性が大きな論点であることを示しています。

市の答弁によると、現時点での平均利用者数は1日あたり20人前後で推移しています。また、今年度の収支率は**昨年12月末時点で約22%**とのことでした。

当初の想定では、実証運行1年目として収支率25%以上を期待していたとのことで、現状はそれをやや下回っています。市としても、より多くの方に利用してもらえるよう、利用促進に向けて一層工夫が必要だという認識を示しました。

獅子ケ谷地区へエリア拡大へ

区と地域が連携して周知・広報

今後の取組について局長は、デマンド型交通は、広域に点在する需要を効率的にカバーできる運行計画をつくれるかどうかがポイントだと答弁しました。

その上で、今年度の実証運行の状況から、運行経費を増やさずにエリア拡大が可能であることが確認できたため、夏ごろを目途に、地域から要望があり新たな需要も見込まれる獅子ケ谷地区へ運行エリアを拡大するとしています。あわせて、利用意識の醸成に向け、区と連携しながら地域とともに周知・広報に取り組む方針も示されました。

地域交通は、走らせること自体が目的ではなく、継続できるかどうかが重要です。エリア拡大と周知強化が、利用増と収支改善につながるのか、引き続き注視していきます。


3.京浜臨海部の連節バス

狙いは、限られた運転士で輸送力を確保すること

三つ目は、京浜臨海部、特に鶴見区に関わる連節バス導入です。AGCの研究開発拠点の稼働など、新たな変化も見込まれる中で、今後さらにバス交通の重要性が増すという問題意識から質問しました。質問原稿でも、都市の競争力に直結する取組だと位置付けています。 都市整備局_R8予算審査_柏原メモ_20250306_12時

市の答弁では、連節バス導入の狙いは明確で、運行本数が多い路線に対し、一度に多くの人を運べる車両を投入することで、限られた運転士で効率的に輸送力を確保することにあると説明しました。

そして、その結果として生まれる運転士や車両といった経営資源を周辺路線へ再配分することで、運転士不足の中でもエリア全体のバスネットワークの維持・確保につなげる考えが示されました。単に「大きなバスを走らせる」という話ではなく、地域全体の交通をどう守るかという発想である点が重要です。 柏原委員(維新会)実際答弁(予特局別)_都市整備局_20260…

鶴見駅東口~ふれーゆで導入へ

令和10年度の運行開始が目標

対象となる路線について、局長は、鶴見駅東口から「ふれーゆ」までを運行する路線に連節バスを導入すると答弁しました。すでに今年度、運行事業者である臨港バスと基本協定を締結したとのことです。

一方で、導入には道路改良が必要になるため、すぐに走り出すわけではありません。令和8年度に詳細設計を進め、その後工事を行い、令和10年度の運行開始を目標に取組を進めていくとしています。

京浜臨海部は、研究開発、産業、雇用の面でも横浜にとって重要なエリアです。だからこそ、通勤交通の安定確保は都市政策そのものでもあります。今後は、導入効果だけでなく、周辺路線への波及も含めて見ていく必要があります。


4.都心臨海部のみどり空間創出

背景は、水際線のまちづくりと暑さ対策

最後に、今回新たに予算計上された都心臨海部みどり空間創出事業について質しました。質問では、なぜ今この事業を始めるのか、また「象徴的なみどり」とは何を意味するのかを確認しています。 都市整備局_R8予算審査_柏原メモ_20250306_12時

市の答弁では、都心臨海部には海沿いを中心に港湾緑地などのまとまった緑地空間はあるものの、街を訪れた際の印象としては、みなとみらいの都市景観や港町ならではの海のイメージが強いのではないか、との認識が示されました。 柏原委員(維新会)実際答弁(予特局別)_都市整備局_20260…

その上で、水際線のまちづくりが動き出す機会を捉え、新たなみどり空間を創出することで、来街者や市民が身近に緑を実感できるようにすること、さらに近年の暑さ対策にも寄与することを背景として、本事業を開始すると説明がありました。 柏原委員(維新会)実際答弁(予特局別)_都市整備局_20260…

「象徴的なみどり」とは、憩い・交流・回遊を生む連続した空間

では、その「象徴的なみどり」とは何か。ここについて局長は、単なる植栽ではなく、市民や来街者が豊かな緑の中で憩い、遊び、交流できる空間、さらに飲食やイベントなど街の魅力を楽しみながら歩ける連続した緑空間を整備していく考えを示しました。 柏原委員(維新会)実際答弁(予特局別)_都市整備局_20260…

また、広がる海や歴史的建造物などの街並みに、緑という魅力を新たに加えることで、横浜の新たな象徴となる都市景観を創出するとも答弁しています。整備場所や内容はこれから検討する段階ですが、市民の意見も丁寧に聞きながら進めていくとしています。 柏原委員(維新会)実際答弁(予特局別)_都市整備局_20260…

この答弁からは、単に「木を増やす」だけではなく、回遊性、滞在性、景観価値を含めた都市空間としてみどりを位置付けようとしていることが読み取れます。

樹冠被覆率など、分かりやすい指標の検討へ

さらに私は、まちづくりの観点からも、みどりの量や質、暑さ対策の効果を、市民に分かりやすい指標で示していくべきだと提起しました。質問原稿でも、樹冠被覆率のような分かりやすい指標設定の必要性を示しています。 都市整備局_R8予算審査_柏原メモ_20250306_12時

これに対し副市長は、緑には

  • 都市景観
  • 暑さ対策
  • 健康
  • 防災

など多面的な効果があるとした上で、それを市民に実感してもらうことが重要だと答弁しました。量の指標としては緑被率のようなものが一般的だが、質の評価は難しい面もあるとしつつ、暑さという観点では樹冠被覆率も有効かもしれないとして、今後、都市整備局をはじめとした庁内の検討体制の中で検討してみたいとの考えを示しました。 柏原委員(維新会)実際答弁(予特局別)_都市整備局_20260…

これは、みどりを「印象論」で終わらせず、都市の価値向上や暑熱対策の効果を見える化する方向性が示された答弁だと受け止めています。


まとめ

今回の都市整備局審査では、

  • 区プランをどう地域に開かれたものにするか
  • 鶴見区の地域交通をどう前に進めるか
  • 京浜臨海部の交通をどう支えるか
  • みどりを都市の価値向上につなげられるか

という論点を確認しました。

市の答弁からは、一定の方向性や工程は示されましたが、これから具体化していくものも多くあります。
特に、鶴見区の地域交通や臨海部交通は、暮らしや地域経済に直結するテーマですし、みどり空間創出も、横浜の都市ブランドや暑さ対策に関わる重要な取組です。

今後も、計画で終わらせず、実際に市民にとって意味のある形になるのかという視点で、引き続き確認していきます。

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最後までご覧いただきありがとうございました。

日本維新の会横浜市会議員団・無所属の会

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