矢向駅の踏切・交通課題、南武線立体交差の波に取り残されないために|JRに加え川崎市との連携、横浜市の対応を問う
こんにちは。柏原すぐる(横浜市会議員・鶴見区選出)です。
今回は私自身もYoutubeやSNSで取り上げてきた横浜市鶴見区に位置する矢向駅の現状を取り纏めます。

南武線が大好きな皆さん!
— 柏原すぐる(横浜市議/鶴見区) (@SuguruHem) October 23, 2024
このままだと矢向駅付近だけ立体交差しない(踏切が残る)って知ってしました?
先日フジTVイットでも放映されたとか。
現地取材した動画がもうすぐ4,000回くらい再生しそうです↓https://t.co/xh8MFDeazi
本日行った川崎市南武線立体交差事業の視察は別途報告します! pic.twitter.com/4o2NQC2Xvm
🚶♀️ 矢向駅周辺の交通課題|「踏切の向こう側」へ行くのに命がけ?
横浜市鶴見区にあるJR南武線「矢向駅」は、静かな住宅地に囲まれた地域密着型の駅です。

しかし近年、周辺での住宅開発の進展や駅利用者の増加により、踏切の安全性や駅周辺の交通利便性が大きな課題となってきました。
特に朝夕のラッシュ時には、駅の東西をつなぐ踏切に人が溢れ、遮断機の上下に合わせて人や自転車が殺到する光景が日常となっています。

「踏切の向こうに行くだけで、5分以上待たされた」「遮断機が下りた直後に飛び出していく自転車がいて危ない」
こうした声は、決して他人事ではなく、地域住民の切実な日常の声です。
🛤 川崎市は南武線立体交差に動き出している
実はこの矢向駅、駅の大半は横浜市鶴見区に位置していますが、一部は川崎市幸区に位置しており、行政区をまたぐ課題を抱えています。

川崎市側ではすでに、矢向駅の手前までの南武線区間で連続立体交差事業が都市計画決定され、具体的に動き出しています。
つまり、川崎市側では将来的に踏切が解消される見込みがあるのです。
しかし、矢向駅自体は立体交差事業の対象から外れているため、
横浜市内に入った途端に計画が途切れ、安全性や利便性の向上から取り残される恐れがあります。

▽JR東日本南武線連続立体交差事業(矢向駅~武蔵小杉駅間)
https://www.city.kawasaki.jp/530/page/0000147769.html
👣 現地確認と川崎市への視察で課題を再確認
私はこの問題を把握するため、実際に地域の状況を歩いて確認すると共に、川崎市側の計画や考えをしるために川崎市役所の担当部署へ視察を行いました。

同じ南武線、わずか数百メートルの差で、安全性と利便性に大きな格差が生じてしまう現実。
この状況を放置していては、市民の命と日常生活に関わる問題として、横浜市も当然に責任を問われます。
📍 矢向駅の交通課題、横浜市の対応は?
横浜市も矢向駅の交通課題について、駅利用者の実態調査や踏切横断者数の計測を行い、一定の現状把握は進めてきました。
また、JR南武線が立体化してもJR貨物の踏切が残ってしますという課題もあります。

数の赤く囲った踏切が貨物船です。

万能な解決策がない中で、肝心の「では、次にどうするのか」という具体的なアクションは見えにくい状況が続いています。
他市との連携が必要な分野こそ、自治体間の壁を越えた横浜市長のリーダーシップが必要です。
🗣 市長への一般質問|令和7年 第2回定例会(5月28日)
この問題を取り上げ、私は令和7年第2回市会定例会(5月28日)本会議の一般質問にて、横浜市長へ次のように問いかけました。
📌【質問】
次に矢向駅の交通課題について伺います。
横浜市鶴見区の矢向駅周辺は、近隣で住宅開発が進む中で、踏切の安全性や駅周辺の利便性確保が急務となっています。
川崎市側では、矢向駅の手前までの南武線区間で、連続立体交差化に向けた都市計画決定がすでになされ、動き出しています。
一方、横浜市は駅利用者の実態を把握し、検討していく方針を示しているものの、その後の具体的な進展は見えにくい状況です。
行政区をまたぐ本件こそ、両市が費用対効果を共有し、財政負担のあり方を協議すべきです。そこで、本件の立体交差化事業による効果見極めと検討の経過はどうか。
また、今後は市長のリーダーシップのもと、川崎市や鉄道事業者との連携を深め、課題解決へ向けた進展を図る考えはないか、市長に伺います。
📝【市長答弁】
これまで踏切を横断する歩行者の数や駅利用者の属性調査を行うなど、課題の把握に 努めてまいったのですが、
引き続き、調査結果を踏まえまして、川崎市や鉄道事業者と協議を進めてまいります。
矢向駅周辺の交通課題の解消に向けて、幅広い検討を進めてまいりたいと思います。
以上のように、進展が見通せない状況です。
🎥 YouTubeで現地の様子と課題も紹介中!
矢向駅周辺の課題については、私のYouTubeチャンネルでも詳しく解説しています。
現地の映像や図面を交えて、なぜ矢向駅の安全性・利便性の改善が急務なのかをお話ししています。
🧭 まとめ|命と暮らしを守るための連携を
矢向駅の踏切問題は、たんに一つの鉄道の課題ではなく、日常の安全や移動の自由、災害時の避難経路確保にも関わる地域課題です。
そしてそれは、横浜市と川崎市、鉄道事業者の連携によってしか解決できない問題です。
意見募集も行っています。あなたのお考えをぜひお知らせください。(賛否だけでもかまいません)

https://the-issues.jp/topics/J7NQFw12I524xGEhMNHj
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最後までご覧いただきありがとうございました。
日本維新の会横浜市会議員団・無所属の会
柏原すぐる
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