一人の疑問や気づきが未来を変えるはず〜
事後の記録として、今日は第2期横浜市子ども・子育て支援事業計画素案に関するパブリックコメントについて記しておきます。
同事業計画の位置づけについては、横浜市ホームページでは以下のように記されています。
子ども・子育て支援法に基づき、実施主体である各市町村が5年を1期とする子ども・子育て支援事業計画を策定しています。
横浜市こども青少年局HP
本市では、この計画を次世代育成支援対策推進法に基づく「かがやけ横浜こども青少年プラン後期計画(計画期間:平成22~26年度)」を継承する計画としても位置づけ、幅広く本市の子ども・青少年のための施策を推進しています。
事業計画の策定・推進等の調査審議については、「横浜市子ども・子育て会議」において実施しています。
横浜市子ども・子育て会議の資料・会議録についてはこちらをご覧ください。
とはいえ、こんな事業計画があってパブコメしているなんてことは多くの市民の方は知らないのではないでしょうか。
「みんなで話そう横浜での子育てワイワイ会議実行委員会」が、横浜市の子育ての来年度から5年間の方向性を定める「横浜市子ども・子育て支援事業計画」の素案に対するウェブアンケートやってます。結果はパブコメに反映されます。
呟くつもり困っているを届けよう。https://t.co/67EWMuCNYc pic.twitter.com/Cot9qiG5MY— 柏原傑@妻サポートシフト (@SuguruHem) October 30, 2019
そんな市民と行政との間に入ってくれているのが、上記Twitter投稿で触れているワイワイ会議さん。いろんな区から参画されている方がいて、鶴見区ではつるみままっぷの今井さんがおられ、紹介いただきそのオープンな会に参加してきました。
また、今回の素案作成前の段階で各区で声を集めるワークショップを市と 連携して開催しておられて、鶴見区開催時に参加した私も工夫された運営でとても良い取り組みだと感じました。(この時も平日昼間ということもあって、男性一人でした。。)特に葉っぱに既に声(たしか前回のパブコメ)が記載されていて、そのヒントを手掛かりに言葉にしていく作り込みでした。
なお、ワイワイ会議さんの取り組みは森ノオトのこちらの記事がわかりやすいです。
さて、それだけ言うなら事業計画を全部読んだんだろうと思われるかもしれません。が、私も全ての目を通せているわけではありません。膨大な量ですし、興味関心の度合いがありますので斜め読みのページも多分にあります。
特に可処分時間の少ない子育て世帯の方が、時間をつくって読み込むのはなかなか難しいでしょうし、気になるところだけを読むのが現実的。
あるいは読まずとも、何か伝えるとすれば、どんな声を届けたいでしょうか。
最後に私が寄せたコメントを記して終わりたいと思います。
幼児年代から小中高に至る過程で、多様な大人と複層的に関係性やコミュニティの持てる環境が大事だと思います。
保育が欠けるから保育園を利用するという概念は古く、そもそも「核家族がその家庭内だけで保育を欠かさない」という状況は関係性が硬直的でむしろ危険ではないでしょうか。
特に横浜市は都内通勤が多く税収構造も問題ですが、それは平時に多くの身近な大人が不在であることも意味しています。
中高生年代について言えば、例えば企業のサテライトオフィスやコワーキングスペースが区内の身近な場所に存在して中高生が交わる機会が生じるような「社会の窓口がいくつもあって接点が持てる」場があってもいいように思います。
それは、不登校やひきこもりの原因の一つにも挙げれる同調圧力や価値観が画一化されがちな環境に対するサードプレイスとして、アイデンティティを確かめる場所であり次へのステップの踊り場になるのではないかと考えます。
上記のような事柄を実現するには行政による主導も必要ですが、子育て当事者が住む地域において我が子に限らず広く次世代を育てる視点で課題感を共有しながら提供できる時間や知見等が発見する機会が欠かせません。
そのためには、通勤時間や企業に捧げる時間のほんの一部を地域で使う時間に振り向けるだけでも大きな違いが生まれるはずです。
だからこそ、行政の立場でできる取り組みを考える上で重要な視点は「住民が連携しながら新たな取り組みを行う上で土台となる人的繋がりなどのソーシャルキャピタルを形成すること」を推進することだと感じます。
行政サービスには限界があり、結局のところ当事者が本気にならなくては社会はより良くなっていきません。
私自身も当事者として、次世代に繋がる今しか自分たちにしかできないことを少しでもやっていきたいと思います。
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