【議会報告】にぎわいスポーツ文化局へ問う！横浜市の観光、スポーツ、文化の行方は？～決算審査から～
こんにちは。柏原すぐる（横浜市会議員・鶴見区選出）です。
10月8日の決算特別委員会の局別審査においてぎわいスポーツ文化局に対する質問に立ちましたので、ご報告します。
質問のテーマは？
以下の議案に関の質問を行いました。（〇数字は質問の数を表します）
（１） スポーツ施策の推進 ②
（２） 夜間照明設置事業の推進 ①
（３） スポーツを通じた共生社会の実現 ②
（４） パシフィコ横浜の経営 ②
（５） 横浜美術館 ②
（６） 全市的な観光施策の推進 ⑤
質問の様子は？（動画があります）
録画映像はこちらからご覧いただけます。
https://gikaichukei.city.yokohama.lg.jp/g07_Video2_View.asp?SrchID=6386
質問の内容は？
質問の概要は以下の通りです。
スポーツ施策の推進について
- 私自身は幼少期からサッカーを始め、今でも週末には多くの子どもたちとボールを蹴っており、スポーツを通じたコミュニティの良さを実感しています。本市の中期計画では成人の週1回のスポーツ実施率が指標として置かれていますが、年々その数値が下がっている現状について、施策の効果検証を伺いました。また、現役世代の方々がスポーツを楽しめる環境整備の重要性についても要望しました。
- 次に文部科学省の令和5年度調査結果を基に、子どもたちの体力低下について質問しました。特に小中学生の体力が横浜市において全国平均を下回る傾向にあることを指摘し、地域スポーツ環境の整備や総合型スポーツクラブの育成に対する積極的な関与を要望しました。
夜間照明設置事業について
- 柏尾小学校の夜間照明設置状況を例に挙げ、効率的な夜間照明設置を推進すべきとの提案を行いました。特に、再生可能エネルギーの活用や防災機能の付与を含め、事業の効率化とグリーン化を進めることを求めました。
スポーツを通じた共生社会の実現について
- 私の中学時代のチームメイトがブラインドサッカー日本代表としてパラリンピックに出場した経験を紹介し、誰もがスポーツを楽しめる社会の実現の必要性を強調しました。本市における障がい者のスポーツ実施率が目標に届いていない現状について、各事業の効果分析と今後の課題について伺いました。
- 「ダイバーシティ駅伝47」という全国47都道府県で開催されるイベントについても触れ、本市がこの取り組みに参加することで共生社会の実現を推進する機会となるか局長に質問しました。
パシフィコ横浜の経営について
- パシフィコ横浜の経営状況に関する質問を行いました。特にMICE開催の中心施設として、開催件数や売上の実績、そして今後の見通しについて伺いました。
- 土地貸付料の減免や運営法人の長期借入金に関する懸念を示し、本市が今後どのように関与していくのか、また土地の減免の妥当性について局長に伺いました。
横浜美術館について
- 横浜美術館の改修工事について、目的と投資額に対する効果について質問しました。改修工事が横浜市の文化的価値を後世に受け継ぐ重要な一環であることを強調しました。
- 今後の運営に関する課題や、財政的支援の妥当性についても言及し、横浜美術館の運営に市が積極的に関与していくべきだと提案しました。
全市的な観光施策の推進について
- 横浜市観光協会が推進する観光施策のマーケティング分析について、これまでの実績と課題について伺いました。
- 本市の公式ウェブサイトのページビュー数が中期計画の目標に達していない現状について、原因分析と今後の展開について質問しました。
- 京都市の観光施策との比較を通じて、横浜市における観光資源の強みをどのように活かしていくのか、具体的なデータ活用の方向性について伺いました。
- 郊外の魅力を生かした回遊プランの開発に関して、市長の答弁を受け、各地域での取り組みへの関与と連携について質問しました。
- 鶴見区における観光資源の相互連携について、区独自の事業に対する市や観光協会の支援が必要であると提案しました。
質問のスライド
質問の際にはこちらのスライドを利用しています。
Suguru Kashiwabaraさんによる20241004_にぎわいスポーツ局_スライド_柏原答弁の内容は？
1. スポーツ施策の推進について【スポーツ振興課】
（1）中期計画の振り返りと施策の効果検証
守屋スポーツ振興部担当部長の答弁：
令和5年度の調査によれば、成人の週1回以上のスポーツ実施率は49.3％で、令和4年度より5.1ポイント減少しています。一方で、運動不足を感じない層が6.9ポイント増加しています。今後は、年齢や性別に関わらず、身近な場所でスポーツに親しむ環境づくりを進めていく必要があると考えています。
（2）子供の体力低下に対する局の対応
局長の答弁：
テレビゲームやスマートフォンの普及による生活リズムの変化が、子供の体力低下に影響しています。しかし、スポーツが好きな子供は体力が高い傾向にあるため、パラリンピック選手の学校訪問やインクルーシブスポーツの体験会を通じて、子供たちのスポーツへの興味を促進し、体力向上を目指していきます。
2. 夜間照明設置事業について【スポーツ振興課】
質問者の考えと局の見解
局長の答弁：
現在、小中学校の建て替え工事に合わせた夜間照明の設置に向けて検討を進めています。効率化や脱炭素化を考慮し、夜間照明の設置を推進する必要があると考えています。
3. スポーツを通じた共生社会の実現について【スポーツ振興課】
（1）施策の効果と今後の課題
守屋スポーツ振興部担当部長の答弁：
地域での「ボッチャ」体験会を通じて、インクルーシブスポーツの認知を高めてきました。今後は、日常的に取り組める環境づくりが必要です。今年度はインクルーシブスポーツの大会を開催し、練習の成果を発表する場を提供していきたいと考えています。
（2）質問者の考えに対する見解
局長の答弁：
「ダイバーシティ駅伝47」は、2025年の大阪・関西万博の機運醸成プログラムとして開催されます。本市としても県と情報交換を行い、取組の可能性を検討していきたいと考えています。
4. パシフィコ横浜の経営について【MICE振興課】
（1）経営状況と今後の見通し
観光MICE振興部長の答弁：
令和元年度以前は18年連続で黒字決算でしたが、コロナ禍の影響で赤字となりました。令和5年度には利用が回復し、開催件数は930件、売上高は過去最高の104億円を達成しましたが、施設の老朽化による修繕費の増加も見込まれるため、引き続き注視していきます。
（2）市の関与と土地減免の妥当性
局長の答弁：
パシフィコ横浜は市内経済に約860億円の波及効果をもたらしています。公益的な事業も担うため、持続可能な経営のために本市の支援は不可欠です。今後も経営状況を見極め、必要な支援を実施していきます。
5. 横浜美術館について【文化振興課】
（1）大規模改修工事の目的と効果
文化芸術創造都市推進部長の答弁：
改修工事の目的は、老朽化した設備の更新やバリアフリー対応、展示室の鑑賞環境改善です。総額約120億円を投じ、今後も長期的に安全で快適な施設として利用できるようになります。
（2）ダイバーシティ駅伝47へ関わることで、一層の共生社会の実現を図る機会にしてはどうか
局長の答弁：
美術館の運営を担う芸術文化振興財団と連携し、外部評価を通じた改善に取り組んでいます。今後も美術館の運営に積極的に関与し、より良い運営を目指していきます。
6. 全市的な観光施策の推進について【観光振興・DMO地域連携課】
（1）マーケティング分析の実績と課題
観光MICE振興部長の答弁：
昨年度よりWi-Fiセンサーを設置し、来街者の人流データの取得を開始しました。これにより観光施策のターゲッティングを強化しています。今後はデータ分析の精度向上や多様なステークホルダーによる活用を推進します。
（2）ウェブサイトのアクセス実績と今後の展開
局長の答弁：
横浜観光公式ウェブサイトは、市内事業者の情報発信プラットフォームとして機能しています。今後は多言語情報の発信強化や滞在時間延長に繋がる情報の充実を進め、アクセス数の向上を図ります。
（3）データのアウトプットと今後の方向性
局長の答弁：
今年7月に横浜市観光協会の賛助会員向けに人流分析ダッシュボードを設置しました。今後は広域でのビッグデータの取得や観光関連事業者によるデータ活用支援を強化し、観光消費の増加を目指します。
（4）各地域の取組への関与や連携
観光MICE振興部長の答弁：
今年度は鶴見区の総持寺の精進料理を取り入れたバスツアーや金沢区のアウトレットツアーを造成しました。地域の取組に対して観光協会と連携し、データ提供などを通じて支援しています。
（5）質問者の考えに対する見解
局長の答弁：
横浜の郊外には魅力的な観光資源が多くあります。引き続き、区独自の観光資源の磨き上げや発信の取り組みを、横浜市観光協会と連携しながら支援していきます。
以上が、答弁内容です。
今回はちょっとボリュームが多いものをそのまま掲載してみました。
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最後までご覧いただきありがとうございました。
柏原すぐる
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